年金の運用現状は年間ベースで受給側合計５０兆円、現役世代からの供給側合計５０兆円、GPIF積立金２００兆円となっています。今のところ積立金の切り崩しは行わなくてもバランスしています。
仮に切り崩しを行ったとしても精々５兆円程度なので今後２０年はほぼ年金の収支バランスは安定していることが推測されます。
このような状況にありながら５年毎の見直し案で国民年金の納付期間を５年間延長しようとしています。
年金財政の面からみると少子化対策として先を見越した内容でもっともらしい理屈ですが６０歳近くになってさらに５年間延長というのはあまりにも過酷なものだと思います。この件を含め今後の年金財政の見直しの際は税金投入で賄うべきで６０歳を超えた世代から徴収することは無謀なことだと思います。実際に経験したから実感としてありますが６０歳前後の負担は２万円以内といえどもかなり負担感は想像以上に重く感じました。わずかといえども家計のやりくりが大変でした。
それにしても受給した年金から税金がさらに徴収されるていることについては制度として不可思議に思います。
